教養を身に付ける意義・メリットとは〜池上彰から学ぶ教養〜

読書

「教養を身に付ける」ことは、学生、社会人問わずとても重要なのはなんとなくわかっていながらも、どういうメリットがあるかきちんと理解してない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ジャーナリストであり様々な有名著書を書いている池上彰さんの『池上彰の教養のススメ』の内容を参考に、教養を身に付けるとは何か、どんな良いことがあるかを筆者の解釈を混じえて解説させていただきます。

教養を学ぶ意義とは

教養とは直接的に「すぐに役に立たせるため」に学ぶものではありません。

例えば、日本の歴史を学んだところで、すぐにビジネスで使える知識にはなりませんよね。

しかし、歴史や文学、哲学、心理学、芸術、数学など幅広い教養を身につけることで、後々には実用的な「道具」になり得ると池上彰さんは書いています。

では、教養を身につけることでどんな実用性があるのでしょうか。

与えられたルールを疑う能力が養われる

教養を身に付けるということは、つまり自分の専門外の知識を身につけることになります。

教養がなく、自分の専門の知識だけに偏っており、そこにしか興味がないと、与えられたルールの中でしか行動できず、いわばルールの中で踊らされることになります。

日本人は与えられたルール、条件の下で100点を取ることばかりが得意のようで、特に受験エリートはその傾向が強いようです。専門外の知識を身につけることで、「そもそもこのルールおかしくないか」と疑ってかかる想像力が養われます。

教養を身につけるためのポイントとして、自分の専門分野からなるべく遠い分野の学問を身につけるのがおすすめのようです。理系だったら文系の、文系だったら理系の本を読むことから始めることで、自分の今までの常識が崩れていき、当たり前だと思っていたルールに疑問が浮かぶきっかけになるかもしれません。

これまでにないアイデア・創造を生み出せる

日本人の多くが利用しているiPhoneを生み出したアップル社創業者のスティーブ・ジョブズは、大学を途中で退学し企業しました。その彼が唯一大学でちゃんと学んでいたのが「カリグラフィー」でした

カリグラフィーとは、西洋書道といわれ、アルファベットを独特のタッチで描くアートなのですが、ITや経営とは全く関係ないこの技術をジョブスは熱心に学んでいました。

ジョブスいわく、このカリグラフィーの学びにより、文字フォントの見栄えに徹底的にこだわり、ユーザインタフェースを妥協なくデザインし、使って気持ちのいいデザインを体現することができ、アップルの初代コンピュータ、マッキントッシュが生むことができたとのことです。

教養はすぐには役に立ちませんし、どのように役立つかも学んでいるときはわかりませんが、間違いなくあなたの発想を豊かにしてくれます。

「今までに無いもの」を生み出すためには、「今役に立つ道具」は助けになりません。一見「役に立たない」「関係ない」教養こそが、未来を生む創造的な力になります

人間の行動原理を学べる

教養の中でも抑えていたほうがよいのが「歴史」です。

なぜなら、「歴史は繰り返す」という言葉がある通り、人間は何度も同じような過ちをおかしがちであり、過去も現在も人間が取る行動原理は変わっていません

つまり歴史を学ぶということは、「普遍を学ぶ」と同義になります。

昨今のウクライナ問題や米中緊張化などの世界問題を始め、ビジネスにおけるあらゆる問題も、結局人の意思によって起こっているものです。歴史を学ぶことで、なぜこのようなことが起きているのか、今後どのようなことが起こりうるのかを予想する力を養うことになります。

最後に

教養を身につけることは何か、どんな意味があるかのポイントを書いてきましたが、池上彰さんは注意点として「教養が役に立つ、というのはあくまで結果論である」と言っています。

つまり、教養を学ぶことは時間がかかりますし、役に立つかどうかわからないことに熱中することになります。なので、教養を学ぶこと自体を楽しみ、人生を豊かにすることが一番の目的なんだよ、と伝えています。

いつ、どこで役立つかはわかりませんが、きっと皆さんの人生を豊かにしてくれることは間違いがないので、ぜひ様々なことに興味を持ち、教養を身に着けてほしい、というメッセージですね。

他にも教養にまつわる記事を書いてますので興味があればぜひ御覧ください。

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